免疫 STEP.8

難病から人生好転する秘訣

病院に行けば免疫改善できる?

矛盾をはらんだ治療方針

医療機関で難病と診断されたとき、
まず目に見える症状の改善から
始めるのが通常の流れです。

最初から

「免疫改善しましょう」

とはなりませんよね。

私が難病と診断されたときは
炎症反応が高く症状も腹痛、下痢、
関節炎、痔瘻、皮膚炎、虹彩炎など、
ひどいものでした。

まずはとにかく症状を抑えて
病状安定(寛解)まで持っていくための
治療を進めていきました。

自己免疫が症状を悪化させないよう
免疫抑制剤を投与すると、
症状は次第に治まっていきました。

 

ところがある時、

体から感じる感覚から、ふと思いました。

「免疫力下がってない?」

たしかに医師から

『免疫力が下がるから注意してね』

と言われていました。

免疫抑制剤を投与すると
免疫力は通常より弱くなります。

その分、抵抗力も下がってしまいます。

ただの風邪をひいただけでも
難病が悪化し入院したこともありました。

だから私は、
風邪をひかないように
つねに気を張っていました。

風邪から難病悪化を引き起こす可能性が
高いことがわかったからです。

 

ここで一つの矛盾に気づきます。

「病気にならないために免疫改善したいのに
 病院に行けば免疫を下げられる…」

でも、
症状を抑えるために免疫抑制剤は必要…。

一体、どうしたらよいのだろうか?

理想と現実の狭間で右往左往しました。

 

目的が違えば診療もちがう

あなたが難病を治療するために
通っている場所。

その場所の方針によって
治療方法も変わってしまいます。

難病の症状を抑えるためであれば、
症状を引き起こす仕組みをターゲットに
治療が行われます。

 

日本の医療は西洋医学が主で
病部によって診療科目を分け
専門性を高めた医療体制をとっています。

病巣や病因を排除する治療を行う医学です。

体を健康状態に持っていくのは
また別の話になってしまいます。

そもそもの目的が違うのです。

 

局に入れば全体が視えなくなる

例えば、
“内科”と“外科”でも治療方針が
まったく異なります。

内科は投薬、外科は手術を基本路線として
治療を進めていきます。

患者さんの病状に応じて
診療科も変わってくるということです。

歯に症状があれば歯科に行きますし、
膝に症状があれば整形外科に行きますよね。

病部に特化した治療体制なのです。

 

しかし、
健康づくりとなると体全体のバランスを
みていく必要があります。

つまり、
病院に行って健康のために免疫力を
改善するのは方向性が違う

ということになります。

 

 

 

病院へいく意義を考えよう

病院に行けば健康になれるといえば、
必ずしもそうとは限りません。

あくまで病院は、

“病気の症状をとりのぞく場所”

だからです。

そう考えると、
病院に通うだけでは不十分な
感じがしませんか?

難病改善に向けて何が必要か
目的意識を持って考えてみて
ください。

 


 

いかがでしたでしょうか?

現代医療でも
根本治療が確立していない
自己免疫疾患。

病院に行っても
抜本的解決策がなく
なんとなく通う日々…。

これから
どのように向き合っていけば
よいのでしょうか。

次回STEP.9は
『自己免疫疾患との向き合い方』
をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

 

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!