リンパを流し、病気を防ぐ
コリが過ぎれば感じなくなる
“リンパ”と聞くと
どういったイメージを持ちますか?
私は
「体の不要なものを流してくれる」
という認識でしたが、
みなさんはどうでしょうか?
リンパ系が難しいと感じるのは、
いつも機能しているとは限らない
ところだと思います。
コリやむくみの自覚症状がある方は
リンパが滞っている可能性があるので
注意してほしいところです。
ところで、
「リンパマッサージ」
を受けたことはありますか?
いわゆる“ゴリゴリ”です。
リンパの流れが悪くなると
老廃物が溜まり、
筋繊維が固まってしまうんです。
会社員時代、私はパソコンを
1日6時間は作業していました。
同じ姿勢で作業をしていると
首から肩、背中にかけて血行不良となり、
電気治療を施しても感じないほどの
ひどい肩こりになっていました。
肩こりも度が過ぎれば
何も感じなってしまうのです。
リンパが滞れば病気のもととなり、
難病とも密接に関係しています。
リンパの流れが健康のもと
リンパ管は血管とつながり
リンパ液を送り込んでいます。
体に不要な物質を回収し
静脈血管へと流しています。
心臓から出た血液が全身を巡り、
心臓へ戻るのに1分かからないのに対し、
リンパは約半日の速度とゆっくりです。
リンパ管にはポンプがなく、
筋肉の収縮、弛緩により生じる
圧力などによって流れているからです。
そのため、
同じ姿勢を続けていると流れが滞り、
足のむくみやエコノミークラス症候群
といった症状につながっていきます。
また、
リンパ組織は免疫と密接な関係性があり、
病原菌やウイルスに対するバリケードの
ような役割を担っています。
異物の関所となっている“リンパ節”は
子供のころから数は変わりませんが、
老化とともに衰えていきます。
リンパの働きが弱くなれば
必然的に病気になりやすい体と
なってしまうのです。
見えない所で働く存在
ところで、
みなさんは山の湧き水を
飲んだことはありますか?
○○の天然水など、
ペットボトルなんかで
入手できる時代となりました。
湧き水は川に流れる水とは違い、
非常にゆっくりと流れています。
1年間で数m~数百mの速度で、
富士山の山麓の湧き水は
数年~十数年かかるとも
言われています。
この働きがあり、
私たちの飲み水は
確保されているのです。
山や森林はなにも
していないようで、
見えないところで
働いているわけです。
世界全体では森林面積が
減り続けています。
日本国土は3分の2が
森林と世界有数の森林大国
として緑を護っています。
私たちが健やかに
生活できる背景には
見えないところの
支えもあるのです。
速ければ良いワケではない
リンパの流れがあってこそ
体の不要物を排出することができます。
速度はゆっくりでも
その働きは絶大です。
流れをつくるためには、
体と心のバランスとととのえる
ことから始めるのが大切です。
特別なことをする必要は
必ずしもないんです。
まずは身の周りのことから
行動や環境を見直してみましょう。
いかがでしたでしょうか?
リンパに流れた老廃物は
腎臓でろ過され体外に排出されます。
STEP.1でも少し紹介した腎臓ですが、
せっかく老廃物を回収しても
腎臓がうまく機能しなかったら…。
一体どうなるのでしょう?
腎機能と難病の関係性について
考えていきましょう。
次回STEP.3は
『腎機能の低下がもたらす難病』
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!