難病に響く魂のエネルギー
栄養は食だけとは限らない
「栄養を摂る」といえば
何を思い浮かべますか?
まず、
食物から栄養素を摂取することを
思い浮かべるのでないでしょうか。
難病発症時、
私の体重は40kgを切るくらい
やせ細っていました。
でも、厳しい食事制限の中で
限られた栄養しか摂ることが
できませんでした。
やせ細った体で食いつなぎながら
何とか生きている状態でした。
栄養摂取は食物からが主ですが、
実は食物以外からでも生きるエネルギー
として摂り入れることができます。
このことをよく解っていれば
もっと活き活きと過ごすことが
できたのに、と今更ながら思います。
魂と精神を充足する
精神=SPIRIT(スピリット)
魂=SOUL(ソウル)
と言いますが、
この違いを説明できますか?
辞書をひくと、
【精神】
人間のこころ。
また、その知的な働き。
【魂】
生き物の体の中に宿り、
心の働きを司ると考えられるもの。
と定義づけられています。
この定義をみると、
精神は心そのもので、
魂は心の働きを支えるもの
ととらえることができますね。
『三つ子の魂百まで』
ということわざがありますが、
持って生まれた人の魂の性質は、
生涯変わらないことに例えられています。
一方、
精神というのは生きている中で
人の思考により、変化していきます。
-ご縁・運気-STEP.5でお伝えした、
“天運”と“地運”がこの両者の関係と
近いのではないかと思います。
つまり、
精神と魂が一体となることで
身体はととのうということです。
そのために、
心と魂に栄養を摂り入れていく
必要があるのです。
心にも栄養が必要
日本では古くから
“三道”と称される伝統文化が
存在していました。
伝統芸能における三道は
《茶道・華道・書道》
武道における三道は
《剣道・居合道・杖道》
学問における三道は
《明経道・明法道・算道》
(現在の学問の分類では
人文科学・社会科学・自然科学)
のように、
古来より日本の伝統文化として
親しまれてきました。
現代ではこの他にも“道”の付く
伝統文化が多く存在し、
時代に合わせたかたちで
日本の文化を支えています。
“道”のつく文化に共通して
言えることは、
そこに“精神性”が備わっていることです。
『茶道』を例にしてお伝えしていきます。
お茶の起源は中国と言われています。
平安時代に
最澄や空海らが遣唐使として唐に渡り、
日本に茶を持ち帰った言われています。
室町時代に
村田珠光(むらた じゅこう)という僧が
精神的な茶の世界を創り出し、
武野紹鴎(たけの じょうおう)という豪商が
珠光の精神を受け継ぎ茶の世界を
“道”に昇華させました。
そして、
紹鴎の弟子である千利休(せんの りきゅう)が
師匠のわび茶道に哲学性や審美性を加え、
無駄なものを省いた作法に発展させました。
これが、
今日の“茶道”の原型となります。
茶道に込められた
日本の“わび・さび精神”には
慎ましく、質素なものの中に、
奥深さや豊かさなどの“趣(おもむき)“を
感じる心が存在しています。
いまでは当たり前に存在している
身の周りをのものに、
深い趣を感じる心が
当時の日本には存在していました。
これが、
あなたの心の栄養となり、
魂の成長につながるのです。
日常にこそ学びがある
三道に触れ、
“道”の趣を感じてみるのもいいでしょう。
しかし、
あなたが日々過ごしている
何気ない生活の中にも学びは多く潜んでいます。
現代人はそのことを忘れ
ここではないどこかに
学びを求め続けています。
あなたが本当に必要としているものは
実はすぐそばにあるのかもしれません。
まずは、
あなたの足元から
奥深さを感じてみてください。
いかがでしたでしょうか?
難病と共に生きていく中で
「人生楽しくない」
「人生思い通りにならない」
「人生変えたい」
と思う場面は多々あると思います。
しかし、
難病患者だからこそ気づいた
ことも多いはずです。
人生を豊かにするためには
その気づきがヒントとなります。
次回、STEP.9は
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!