クローン病と診断された日、不安しかなかった──“一生治らない”と告げられて私が感じたこと
クローン病と診断されたとき、心に押し寄せる“不安”
「一生治らない」──医師の言葉に凍りつく
クローン病と診断されたとき、
私に告げられた言葉は「この病気は、一生治りません」というものでした。
たった一言で、すべての色が失われた気がしました。
それまで、元気に動けていた自分。
夢や希望を持っていた自分。すべてが遠くに行ってしまうような、そんな感覚でした。

灰色の世界に閉じこめられたような孤独
治療の説明が淡々と進むなかで、
私は、まるで世界に取り残されたような感覚におそわれていました。
「なぜ、私が?」
そう思っても答えは見つからず、誰かに気持ちを伝えることすら怖かった。
頭の中では「もっとつらい人もいる」と理解しようとしても、心が追いつかない。
そんな自分を責めてしまうことも、少なくありませんでした。
不安に潰されないために、私は感情を閉ざした
あのときの私が選んだのは、「感じないこと」でした。
不安や悲しみに触れてしまったら、自分が壊れてしまいそうだったからです。
本当は、泣きたかった。
でも、「泣いてしまったら、もう立て直せない気がした」──それが、当時の本音でした。

「クローン病 不安」で検索しているあなたへ伝えたいこと
不安は“生きたい”というサイン
検索窓に「クローン病 不安」と打ち込むとき。
それは、あなたのなかにある「希望」のあらわれかもしれません。
不安でいっぱいになるのは、まだ諦めていないから。
まだ、自分の人生を生きたいと思っているから。
私はそう信じています。
涙をこらえないで。泣いていい。不安でいい。
つらさを抱えているときこそ、無理に強くならなくていいんです。
「しっかりしなきゃ」「前向きに考えなきゃ」って、自分を追い詰める必要はありません。
悲しいときは、悲しくていい。
泣けるときには、泣いていい。
あなたのその感情は、すべて正しいのです。
「誰かに頼ること」は、弱さじゃない
私は、ずっと「人に頼ること=迷惑をかけること」だと思っていました。
でも、長い年月を経て、気づいたのです。
「支えてもらってもいいんだ」って。
誰かに頼っても、あなたの価値は変わりません。
むしろ、頼ることでしか得られない安心感があります。

不安と共に生きるための3つの心がけ
① 感情にふたをしない
自分の気持ちを見ないふりしていると、心が疲弊してしまいます。
まずは「そう思ってるんだな」と、
自分の心にそっと気づいてあげることからはじめてください。
② 「比較」ではなく「今の自分」に目を向ける
他人と比べると、どうしても落ち込んでしまいます。
「今日は少し体が楽だった」
「昨日よりも深く呼吸できた」
そんな、小さな変化を見つけてあげてください。
③ 支え合えるつながりを持つ
孤独の中にいると、不安はどんどん大きくなってしまいます。
一人で抱えなくていい。
共感してくれる人と、そっと言葉を交わすだけでも、心は変わっていきます。
不安を抱えたままでも、大丈夫
感情が戻ってきたとき、本当の回復がはじまる
私がそうだったように、長く閉ざしていた感情が、ふとした瞬間に戻ってくることがあります。
それは、心が安全だと感じたサインです。
そこから、あなたの「本当の回復」がはじまります。
少しずつ、あなたのペースで
焦らなくていい。比べなくていい。
あなたの歩幅で、少しずつ前へ。
不安がある日も、笑える日も──
そのすべてが、あなたの人生の一部です。
「この不安、誰かに話してもいいのかな…」
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