-人生-EPISODE.10

難病から宿命に辿り着く人生

言葉ではない“自然体”

“闘病はしなくてもいい” そこに気づきを得た私は、 自然体で生きることを 実践し始めました。

それは、 言葉でいう自然体とは違います。

-自然-STEP.6でも触れましたが、

自然体とは、ただ“流れ”の中で生きることです。

誰もが思い浮かべるような「気楽でいい感じ」ではありません。

覚醒とか 悟りとか 超意識とか、
そんな言葉も必要ありません。

良いことも、悪いことも。
成功も、失敗も。
うまくいく日も、そうじゃない日も。

それらすべてを、
「そういうものだ」と、そのまま受け止める。

自然調和の世界です。 

私は、難病とともにある自分の身体を通して、
自然のリズムと同期するイメージを少しずつ育てていきました。

 

誰にも理解されなかった“変化”

ある日、ふと訪れた小さな神社での参拝。
その瞬間から、まるでスイッチが入ったように、
自分の内側で何かが静かに動き出したのを感じました。

その頃から、
これまでとはまるで違う「時間の流れ」を感じるようになりました。

家族や医療関係の知人には心配されましたが、
この感覚は、自分にしかわからないものでした。

ただ確かなのは、
私はもう、「闘っていなかった」ということです。

私が自然体で生きることを強くイメージしてからというもの、

これまでとは違った時空の流れを感じるようになりました。

 

自然がくれた“仕事”との出会い

転機は、ある二人の方との出会いでした。

不思議なことに、二人ともまったく同じ言葉を言ったのです。

「あなた、会社員には向いていないよ」

それなりに会社で評価されていた私は、
最初こそ驚きましたが、どこか納得している自分もいました。

社内でどれだけ頑張っても、
最終的に決定権を握るのは「社長」でしたから。

「やっぱりそうか…」

そう思った私は、
気づけば「起業を学ぶ講座」に申し込んでいました。

起業する気持ちはまだなかったのに、
心が勝手に動いていたのです。

そして自然と湧いてきた思いが、これでした。

「病気で苦しむ人の、心の支えになろう」

そしていま、
実際に難病を患う方々にこうしてサポートをさせていただいてます。

本当にすべてにおいて自然な流れで、さまざまなご縁や出来事が向こうからやってくるようになったのです。

 

自然はつねに移り変わる

『生生流転(せいせいりゅうてん)』

 世の中のすべてのものが絶えずして移り変わり、形を変えて生まれ変わっていく。

人がコントロールしていると思っていることは、

限定されたある一面のみを見てそう思っているだけ

実際は、すべてにおいて変化が起こっています

あなた自身の体もいまこの瞬間において常に変化しているのです。

そこに気づくことができれば、
あなたがどうすれば良いか見えてくる気がします。

 

“人生”から整えるサポート

こうして始まった「難病サポート」は、
病気そのものではなく、人生全体を整えることを軸にしています。

なぜなら、
病気は“結果”であり、
本質はもっと深いところにあるからです。

どんなに医学的に同じ病名でも、
人の体質も、性格も、生き方も、それぞれ違います。

だからこそ、
既成の「治療法」に当てはめるだけでは、根本は変わらないのです。

私のサポートでは、あなたの体質・特性・価値観から、
“あなただけの健康の型”を一緒に見つけていきます。

難病は、「克服」がゴールではありません。
それはあくまで通過点。

本当のゴールは、あなたが「何のために生まれてきたのか」を腑に落とし、
自分の人生を愛して生きていけるようになること
だと私は信じています。

 

最後に

ここまで、私の“難病ストーリー”を読んでくださり、本当にありがとうございました。

世の中がどんなに不安定でも、
あなたが「どう生きるか」で、未来はいくらでも変わります。

病気があっても、あきらめなくていい。
自分の力を信じて、人生を取り戻していきましょう。

その一歩を、私も全力で応援しています。

 

──難病患者のEPISODE