難病と医療体制のあらまし
一般的認知が少ない、難病
難病ということば自体は
ある程度の認知はありますが、
その内容についてはほとんど
一般的に認識されていないことは
ご存じでしょうか。
多くの方に知って欲しい、
と思う反面、
難病を患う方自身も
他の難病についてはあまり認識が
ないというのが実情です。
そのくらい、
希少疾患も含めて
増え続けている現状があるんです。
“難病”という言葉は
今や一般の人にも認識があるほど
認知されています。
私が難病を申告された際は
その言葉の意味を理解して
いませんでした。
「難しそうな病気なんだな」
というイメージがあったくらいです。

同じような意味の言葉に
“不治の病”がありますが、
難病と不治の病はほとんど同義で
社会通念上の概念として用いられる
言葉として難病が使用されています。
ではそもそも、
難病とはいつから
発端したものなのでしょうか。
患者があり、病気がある
国が難病対策を進めることと
なった発端の一つは、
スモンという病気の発生が
社会問題化したからです。
当時は“奇病”と言われ、
原因も分かっておりませんでした。
全国的な調査から、
“キノホルム剤”という薬の服用により
スモン(神経障害)を発症する可能性が
あると考えられました。
当時は、
・患者数が少なく治療薬の開発
に対するメリットが少ない
・原因不明のため、
治療薬の開発が難しい
などの理由より、
治療薬の開発が敬遠される
傾向があったといわれています。
その後、厚生労働省は
難病対策の考え方、
対策項目などについて検討し
「難病対策要綱」として発表しました。
国が難病対策を実施することにより、
初めて難病の治療法の開発が
進展をみせたのです。
この時、
対策の対象となったのは、
・ スモン
・ ベーチェット病
・ 重症筋無力症
・ 全身性エリテマトーデス
・ サルコイドーシス
・ 再生不良性貧血
・ 多発性硬化症
・ 難治性肝炎
でした。
このうちのほとんどは
いまだ指定難病として
登録されています。
現在に至るまで
難病の数は増え続けていますが
実際に患者さんが存在して
初めて病気として認識されるのです。
難病が違えば理解度も下がる
この認識に関係して、
難病にまつわる問題のひとつ、
「一般的認知度が低い」
ことがあります。

難病ということばは
社会的に認知されているのに
その中身は難病患者さん同士でも
よく分からない状況です。
難病と言う一つのくくりでも
その中身には数百もの種類があります。
根本的原因が共通していたとしても
おこる症状等によって病名が別となる。
すると、
同じ難病を患う同士のはずが
違う人という認識になりがちです。
それにより、
閉鎖的になってしまう傾向にあります。
私はこのことが
難病をより難しくしてしまっている
一因であると考えています。

三人寄れば文殊の知恵
長く難病と付き合っていると
何となく体の感覚をつかめてくる
ように感じたことはありませんか?
難病とともに医学は進化し続けますが
患者自身の体も日々アップデート
され続けています。
それは体が生きている証であり、
病気が改善する可能性でもあります。
一人では不可能とされたことも
例えば、
・医療関係者
・患者さんご本人
・民間支援者
(サポーター、カウンセラーなど)
などが三者揃えば
「三人寄れば文殊の知恵」
といわれるように、
可能になることだってあるのです。

私自身も、
難病と本気で向き合う者として、
不可能を可能とする存在で
あろうと研究の毎日です。
いかがでしたでしょうか?
医学の発展はめざましく
これからも驚くような
技術の発展があるでしょう。
しかし、
難病の根治にまでは
至っていないのが現実です。
その中で、
難病に対する
「医療費助成の制度」があります。
この制度のあらましと
現状についてみていきましょう。
次回、STEP.2は
『難病の医療費助成制度の現実』
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!