いのちで繋がる難病の世界
誰にも共感してもらえない
私が難病を発症したころは
一般的にもあまり難病について
認知されていませんでした。
だから、
他人にそのことを言ったとしても
いまいち話がかみ合いません。
毎日食事制限をしていて
栄養剤をずっと飲んでいる私をみて
「大変だね」
というくらいの認識です。
いまでこそ、
SNSが普及して難病も認知される
ようになりましたが、
それは単に難病患者さんが増えたことで
患者さん同士の接触機会が増えただけ
という風にも見えます。
結局のところ自身の難病について、
健康な方に話をしたところで
深い共感を得られたことは
一度もありませんでした。
経験者しか語れない
共感を得られなかった理由を考えてみると、
ひとつの答えにたどり着きました。
実際に難病を患って
初めて分かることが沢山あるからです。
風邪をひいた経験は多くの方が
共有できるでしょう。
難病も病気というくくりでみれば
風邪と同じように痛み苦しみがともないます。
でも、
決定的に違うのは
治るのか、
治らないのか、
わからない。
そして、
どうすれば治っていくのか
どうなると悪くなるのかわからない。
わからないことだらけなのが、
難病の特徴です。
病院で治療をしていても
あくまで寛解を維持するために
投薬を継続するだけ。
寛解を維持したあとは
終わらない通院が続きます。
目的地のないフライト
難病を患う状況をひと言で例えるなら、
“目的地がない永遠のフライト”です。
飛び続けるために、
定期的に空中給油機で燃料を
供給していきます。
給油がなければ
だんだん落ちてゆく。
「給油するから大丈夫」
と、あなたは
終わらないフライトを
楽しむことができますか?
この感覚は
実際に航空機に搭乗している
人にしかわかりません。
だからこそ、
患者会やSNS、ブログなどを通して
難病患者さん同士で理解し合ったり
支え合うことは大事なのです。
そして
大事なのはここからです。
難病を患ったからこそ、
“健康の価値”を実感できます。
健康は、
「肉体的、精神的及び社会的に
完全に良好な状態」
と定義されており、
単に病気がないことが健康とは限りません。
この定義からすると
現代社会では、
肉体・精神・社会のどこかに何らかの
悩み苦しみを抱えているケースが多く、
病気を患っていない大半の方でも
健康から外れてしまっている状態です。
だからこそ、
難病の悩み苦しみを経験している私たちが
健康の本質を伝えることができるのです。
私のサポートでは
その人に応じた「健康の型」をつくる作業を
一緒に行っていきます。
実際に病気を患っているからこそ、
その効果を感じることができます。
そして、
たくさんの健康の型を集めることで
「病気にならない為には何をしたらよいか?」
が見えてきます。
「これを食べたらよい」
「この考え方はよい」
「この体の使い方はよい」
など、
いままで点として存在していた
健康法が線としてつながり、
『健康』というひとつの面として
浮かび上がってくる。
そうすれば、
私が理念として掲げる
『すべての人が病気の不安なく生きられる世界』
の実現に近づけると本気で考えています。
経験値は人生を深める
知識も大切ですが、
経験を通して得たものの方が
生きるためにはより実践的だと
実感しています。
今日では、
YouTubeで色んな分野の
動画を観ることができ、
これまで知る由もなかった
世界を垣間見ることができる
ようになりました。
ただ、専門的な知識は
入手することはできますが、
その経験は実践したものに
しかわかりません。
難病患者の皆さんにしか実践できない
難病改善を通した健康づくりを
私は提供しています。
私は医者の家系でもない、
ごく一般家庭に生まれた普通の人でした。
ところが、
難病という普通でない人生を歩むことになり、
患者さんを取り巻く現状や問題を
長年に渡り触れてきました。
年々難病を患う方が増え続けるいま、
難病の根底に存在する社会問題は
今こそ解消すべき課題であると感じています。
私には自慢できる肩書はありませんが、
難病克服に対する想いだけは誰にも負けません。
よかったら応援していただけると、
難病で苦しむ多くの方を支える力となり
私はとてもうれしいです。
いかがでしたでしょうか?
古来より多くの“いのち”がつながり
今日まで続いてきました。
これほどまでに科学が発展したのも
最近のことで、
数百年前までは
まだ自然と共生し暮らしていたのです。
難病から人生好転する秘訣
でもお伝えしているように、
人は自然と離れてしまっていて、
体はその状況に対応しようとして
病気が現れたものと考えています。
なぜ私がこれほどまでに“自然”に
こだわり続けるのか、
最後のテーマでお伝えしていきます。
次回からは、
【自然】をテーマにお送りいたします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!