ご縁・運気 STEP.6

運気の波から難病をとらえる

占いは「状態を確認する手段」

「占っても何も変わらない」——かつての私もそう思っていました。

今の私は、占いを未来を断定する道具ではなく、
自分の“いま”の状態を映す鏡として使います。

なぜなら、運気には波があり、常に移り変わるからです。

波を“読む/合わせる”ための補助線として、占いは役に立ちます。

大切な前提:
占い=支配ではなく参照。
結果に従うのではなく、
体調・環境のデータと照らすことで意味が生まれます。

 

運気の波にあらがわない

前回ふれた「天運」の領域には、
季節やバイオリズムのような波があります。

大吉〜大凶という表現はあくまで振れ幅のメタファ。

良い/悪いの断定ではなく、自然の営みの一部だと捉えると、肩の力が抜けます。

占星術せんせいじゅつ四柱推命しちゅうすいめい九星気学きゅうせいきがくなど、
多くの占は自然の動きのリズムを参照して体系化されてきました。

生まれ日の情報だけで「特性」を語るのは、
私たちが自然の理(めぐり)の中で生きているから、という考え方に基づきます。

【ポイント】

調子が良いときに「良い出来事が続く」、不調のときに「不調が重なる」。

それは運の善悪というより、
その時期の波の位相が現れているサインかもしれません。

 

“芽が出ない時期”は、種を蒔く時期

草花が咲き、枯れるように、
私たち人間もいつも良いとき
ばかりとは限りません。

調子が良いときは
良いことばかりが続き、

調子が悪い時は、
悪いことばかりが続くというのは

そのときの運気の状態が
現れているのかもしれません。

いくら努力しても結果が出ないときは
“いまはそのときではない”
のかもしれません。

言いかえると、
“種蒔き”の時期といえます。

種を蒔いてもすぐには芽がでません。

どんなに才能をもって生まれても、
その種から芽が出て咲かせるのには
それだけの積み重ねが必要
なのです。

 

当たり前が特別となる瞬間

プロ野球界において、

日米通算最多安打4,257本という
世界ギネス記録の偉業いぎょうを打ち立てた

「イチロー選手」をご存知でしょうか。

彼は“努力の天才”と呼ばれるほど、
練習に練習を重ねてきました。

そんなイチロー選手の名言に

『特別なことをするために特別なことを
するのではない、特別なことをするために
普段どおりの当たり前のことをする。』

というものがあります。

これは
野球に関わらず多くのことに言えること
ではないでしょうか。

一流の人は、突然“特別”になったのではなく、
当たり前を底抜けに積み重ねた結果、特別に見えるようになっただけ。

当たり前と同期する
——これは、あなた自身の運気(めぐり)と調和するということです。

【合言葉】

特別を狙わず、当たり前を揃える。
揃うほどに、波に乗ったときの伸びが自然に大きくなります。 

 

上手く“調子にのる”ために

-神経・ホルモン-STEP5
でお伝えしたように、

自然界の波をうまく利用して
あなたの状態を改善していくことができます。

調子のいいときに
“調子にのって”痛い目にあうことが
ありますが、

うまく調子にのって
弾みをつけることもできます。

あなたの現在の病状から
運気の波を感じてみることで、

そこから普段の取るべき行動を
考えてみてはいかがでしょうか。

運気の波の活かし方

波が上向きに感じるとき:
  • 「会う」「発信する」「決める」を少し前のめりに。
  • ただし用量管理(時間・頻度・刺激)を忘れず、翌日の回復枠を同時に確保。
波が下向きに感じるとき:
  • 「整える」「蓄える」「見直す」にフォーカス。
  • 予定の密度を20%下げ、
    睡眠・血糖・光(就寝前60分のブルーライト)を丁寧に管理。
フラットに感じるとき:
  • 小さな習慣の連続性を重視。
    10分散歩/吐く息長め×3/湯船10分など、ベースの当たり前を積む。

 

まとめと予告

  • 占い=“今の自分”を映す補助線。
    結果に従うのではなく、体のデータと重ねて読む。
  • 運気の波は自然のリズム。
    抗わず、種蒔き期/伸ばす期を見分ける。
  • 当たり前の反復が、波に乗ったときの伸びを生む。
  • 上向きは攻める準備、下向きは土台づくり。
    用量管理が事故を防ぎ、前進を支える。

 

いかがでしたでしょうか?

運気には良いとき悪いときのように
波があるとお伝えしました。

それでは悪いと感じるときは
どう過ごせばよいのでしょう。

難病患者の目線でお伝えします。

次回、STEP.7は
運気が悪いときの難病養生法
をテーマにお話しします。

最後まで読んでいただき
にありがとうございました!