-人生-EPISODE.9

闘病をあきらめた難病患者

「闘病をやめた日」

「起こる問題は、必ずしも解決しなくてもよい」

EPISODE.8で妻との関係から学んだこの気づきが、私の“闘病”のあり方にも大きな変化をもたらしました。

私は、それまでずっと「病気に打ち勝つこと」が治ることだと信じ、
あらゆる健康法に取り組み、医療にも頼ってきました。

年間にして数十万円を健康のために費やしてきた日々。

けれど、壮絶な“デトックス体験”が、その信念を根底から覆したのです。

 

膿とともに出た「気づき」

体中から膿が噴き出し、皮膚がただれ、剥がれ落ちる――
ある日突然、身体に異変が起きました。

どんな医師に相談しても原因不明。
薬も効かず、異臭や痛みとともに暮らす毎日。

処方された塗り薬を使っても、
抑えることは出来ませんでした。

でも私は、ふと思ったのです。
「これは、体が溜まっていた毒を出しているのではないか?」

私は医療を頼りにするのを
きっぱり辞めました。

自分で何かをつかもうと、観察し続けてみたのです。

すると、「体から出ている何か」は、
確かに‟体内に溜まっていた毒素″であることがわかりました。

「毒素が出ているなら、もう抑え込むのはやめよう」

そこからは、ただ流れに身を委ねる日々でした。

湯船で寝る毎日。寝巻も布団も濡れ、朝になると床までびしょびしょ。
それでも会社に通い続ける毎日。

2年近く、その生活が続きました。

 

限界の果てに訪れた“静寂”

夜中から風呂に入り、
朝方まで湯船につかりながら就寝。

そんな生活を続けていたある日。

私の体と精神は限界を迎えました。

それまで何とか頑張ってきた私も
ついに心が折れてしまったのです。

もう、何もかもやめてしまおう。そう思った瞬間――

まるで時間が止まったかのように

『静寂』

がおとずれました。

 

あぁ、そうか・・・。

それは、頭では理解できない感覚。
でも、身体が教えてくれました。

「すべて、自然に起こっていたんだ」

 

闘わないという選択肢

難病を克服するには「闘う」しかないと思っていた私にとって、 この出来事は衝撃でした。

闘うのではなく、委ねる。
あきらめではなく、「信頼する」という生き方。

それは、濁った川が自然と澄んでいくようなもの。

無理に手を入れれば川は濁る。
だから、「治ろうとする力」に逆らわない。

難病サポートに込めた想い

私が提供している難病サポートも、
身体の自然な働きに寄り添った方法です。

即効性はないかもしれません。
けれど、確実に、静かに、効いていきます。

「病気そのもの」ではなく、
その奥にある“人生”を見つめるサポートです。

そのため、問題に直面した「いま」が、
最も適したタイミングなのです。

必要なとき、必要なだけ活用できる
“メッセージサポート”も整えています。

闘病をやめた私は――

頑張ることを手放した私に、何が訪れるのでしょうか?

人生山あれば谷あり。
長く続いた闘病生活にも、ついに変化の兆しが現れ始めます。

――― EPISODE.10へつづく ―――