薬 STEP.1

難病への氣の持ち方

難病安定に不可欠な薬の存在

薬を飲む前提の医療体制

病院で処方される医薬品の
使用目的はご存じでしょうか?

実は、
目的をしっかり把握していないと
後々になって後悔してしまう
かもしれないのです。

また、
薬の未来に難病根治の
希望はあるのか?

も気になるところですよね。

今回は
薬というものについて
深く考えてみたいと思います。

 

病院で難病と診断されると、
まず薬の投与から始まることが
ほとんどではないでしょうか。

私が難病を発症したばかりのころは

・成分栄養剤
・免疫抑制剤
・ステロイド

を服用していました。

通院するごとに
山のような薬を処方され
うんざりするも、

 

「これを飲まないと体調が悪くなる」

と医師に言われるがまま
毎日しっかり飲んでいました。

皆さんはどうでしょうか。

薬がないと体調が安定しない、
という、

薬はかけがえのないものに
なっているのではないでしょうか。

 

医療と共に進化してきた薬

いまや、
生活に密着した店舗として

“ドラッグストア”の存在は
欠かせないものとなっています。

江戸時代には「置き薬」といって
家庭の救急箱に薬を置いておき

使った分だけお代をいただくという
ビジネスモデルがありました。

 

現代でもこのスタイルは残っていて
薬の存在は生活にも密着したものと
いえるのではないでしょうか。

 

国内医薬品市場の推移は
1992年に6兆円を突破したのち
増加傾向をたどり、

2023年には11兆円を超える規模に
まで成長を遂げています。
(出典:IQVIA医薬品市場統計)

この成長の背景には
病気のトレンドが左右しており、

平成の30年間をみても売れている
薬のシェアは大きく変動しています。

つまり、
病気を発症する人が増えれば
それだけ薬も進化していく
という、
なんとも皮肉な話です。

 

長い年月をかけて創られる薬

2018年に
「ノーベル医学生理学賞」を
受賞したことで知られる、

がん免疫治療薬「オプジーボ」を
ご存知でしょうか。

免疫チェックポイント阻害薬といわれ、
免疫細胞が癌細胞に攻撃できるように
する効果があるというものです。

有効な治療がなかった進行がんに対する
新たな治療薬として期待されました。

オプジーボの研究開発が本格的に
始まったのが1999年頃で、

薬の効果や安全性を調べる治験が
始まったのが2006年頃といわれています。

いまや国内医薬品売上高の
トップになるほどメジャーな薬に
なりましたが、

その開発時期は25年も前から
始まっていたのです。

開発当時の医療業界は
免疫療法に対する反応が冷ややかで
薬の開発には消極的だったといいます。

ところが、
医療が発展するにつれ
ヒトの免疫に関する研究も進み、
薬の効果が認められたということです。

医療の進化があり、
薬の研究も連動して進んでいくという
きってもきれない関係性なのです。

 

 

 

根治療法としての薬はあるのか

高齢化社会が進み
これから医薬品の利用は
ますます増えるでしょう。

その反面、
国の医療費負担は増え続け
医薬品価格の引き下げが続いています。

新薬開発の成功率は
2万~3万分の1とされており、
莫大な時間とお金がかかります。

難病に対する対症療法としての
薬は存在するものの、

根治療法としての薬は
ほぼ無いのが現状
です。

薬の未来に難病根治の希望はあるのか
個々が真剣に向き合っていく時期に
きているような気がしています。

 


 

いかがでしたでしょうか?

医療と共に進化してきた薬。

薬で治る病気もあれば
寛解を維持するための薬もあります。

果たして難病を
薬で治すことができる日は
くるのでしょうか。

次回、STEP.2は
薬の力で難病根治できるのか
をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!