人生最大に挫折する難病患者
やれば出来ると思っていた
まるで“運命の人”とも言えるような出会いを果たした私は、 トントン拍子に妻との結婚にまで至りました。
結婚までは本当に自然な流れでした。
私は人付き合いに関しては、誰とでもうまく付き合える自信を持っていました。
自然に結婚まで行き着いた妻とも、
何の問題もなく生活を共にすることを疑いませんでした。
お互いの職場から中間くらいのところでアパートを借り、 結婚前から同棲生活が始まりました。
家事も手分けして、良好な関係性の中で暮らしていました。
私は闘病生活を通じてポジティブ思考一色だったため、 「どんなことでも、やれば出来るんだ!」と確信していたのです。
難病克服も夫婦生活も、
やる気さえあれば乗り越えられると信じて疑いませんでした。
何かが崩れ落ちた瞬間
あるとき、ほんの些細な出来事で二人はすれ違いました。
私のひと言をきっかけに険悪な空気が流れ、 私は懸命にフォローしようとしましたが、 妻は口を利いてくれなくなりました。
職場では似たような問題を解決してきた自信がありました。
でも、夫婦の問題はまったく別物でした。
何度も同じことが繰り返されるうちに、 私は自信が崩れていくのを感じました。
仕事や友人関係ではうまくいくのに、なぜ妻とはうまくいかないのか。
まったく見当もつかず、
ある日、無意識のうちに自らを殴っていました。
腕に“じ〜ん”と痛みを感じて我に返り、
「私は何をやっているんだろう…」と涙が出そうになりました。
その後、難病の症状も安定と悪化を繰り返すようになりました。
生活や食事は変わっていないのに、原因が分かりませんでした。
人生の致命的な勘違い
ある日、妻がオススメしてくれた鑑定師のもとを訪れました。
最初は半信半疑でしたが、時間が経つにつれて なぜかその鑑定のことが頭から離れなくなり、気づけば申し込んでいました。
鑑定で言われたのは、
「人に気をつかうことを、あなたは“出来ている”と勘違いしている」 というものでした。
長年の人付き合いの自信が一瞬で崩れましたが、 妻との関係性を思えば納得できました。
私は勇気を出して、気をつかうことをやめてみました。
すると、不思議と妻との関係がうまくいくようになっていったのです。

メンタルに偏りすぎない
「死ぬ気でやれば人間なんでもできるんだ」
と信じてきた私にとって、この出来事は大きな転機となりました。
人には出来ることと出来ないことがある。
ポジティブ思考は大切ですが、 それだけでは解決できないこともあるのだと知りました。
私が提供している「難病サポート」では、
メンタルの強化を前提にせず、 特性に応じたシンプルな方法を採用しています。
私自身、複雑なことは苦手ですが、 ものごとをシンプルにすることには自信があります。
現代の健康づくりは情報が多すぎて複雑です。
病気ではなく“人生”を軸にして提供するサポート 「愉しんぷる」は、 実際に効果を感じ、科学的根拠をベースに組み立てた シンプルで再現性の高い手法を採用しています。
難病だけでなく、人生のさまざまな場面で役立つ考え方です。
妻との不和を解消し、新たな人生を歩み始めた私。
この先、闘病の行方はどうなるのでしょうか。
人生山あれば谷あり、 闘病の道はまだまだ険しく続きます。
――― EPISODE.8へつづく ―――