食養生 STEP.1

難病に食事制限は当たり前?

食事制限は大きなストレス

私が経験した難病の苦しみの
ひとつとして“食事制限”があります。

幼少期は食べることが大好きで
好きなものを何でも食べていました。

でも難病と宣告されてから、
1日のほとんどを栄養剤で補い、

普通の食事をすることすら
許されない毎日を過ごしました。

 

これまで好きだったもの1つを
あきらめなければならない。

それだけでも大きなストレスを
感じずにはいられません。

それが食事全体を制限されてしまったら…

このストレスをどう解消すればよいのか
分からなくなってしまいました。

難病を患うと好きな食べ物をあきらめ
なければならないのでしょうか。

まず始めに、
食のことでストレスにならない
在り方をお伝えしていきます。

 

制限すべきものを見極める

食材と体の関係性は
その人の体質によって異なります。

難病ともなれば
さらに複雑化します。

一般的に言われている、

「小麦粉がダメ」とか
「お肉がダメ」というような

イメージの話しでは片付きません。

 

あなたがダメだと言われた料理について、
そのどこがいけないのか?

・食べ方
・食べる時間
・使う食材  など

食べたときの体調の変化から
体の声を聞いてみるのです。

 

体が反応する要素は何?

ある難病患者Yさんの事例です。

Yさんはクッキーが大好きで、
おやつによく食べていました。

しかし、
難病宣告されてから、
クッキーを食べることで

体調を崩すことに気づき、
控えざるを得なくなりました。

それでもあきらめきれないAさんは

油脂、糖質が少ないクラッカーを
試してみることにしました。

しかし、
それでも体調を崩してしまったのです。

 

Yさんにとって、
大好きだったおやつを
あきらめることは
断腸の想いでした。

ある日、
Yさんの知人の方から手作りクッキーの
プレゼントがありました。

Yさんがクッキー好きなのを
知っていたのです。

Yさんは調子を崩すからと
食べることに抵抗を感じていましたが、

知人の気持ちを汲んで
食べてみることにしました。

すると、驚くことに
体調に変化はなかったのです。

 

結局、
何が体に合わなかったのかというと、

クッキーに含まれていた
“膨張剤(添加物)”に
体が反応していたようでした。

手作りクッキーには添加物を
いっさい配合していなかったのです。

Yさんは、
何が体調を崩させていたのか解り、

大好きなおやつをあきらめなくて
よくなりました。

 

これは数多くある事例の一つです。

一つの料理をとっても
その食材の構成は多岐にわたります。

食材の組み合わせで体への作用が
変わる場合もある
んです。

 

 

食を見つめるチャンス

食の在り方を見直すことで
新たな可能性が拓けることもあります。

食事制限は
“食を見つめるチャンス”

と捉えてみてはいかがでしょうか。

食に対する認識が
これまでとは違ったものに
見えてくるかもしれません。

ぜひ試してみてください。

 


 

いかがでしたでしょうか?

食事制限をきっかけに、
食の在り方を見直す。

とても大事なことですが、

「じゃあ実際のところ、
 何を食べればいいの?」

と判断に迷う場面も
多々あるかと思います。

次回STEP.2は、
難病患者は何を食べればよい?
をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

 

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!