自然 STEP.1

自然の犠牲から始まる難病

人は自然の中か外か

社会の喧騒に揉まれながら
毎日を過ごしていると、

自身が不自然な生活をしている
ような感覚に陥ります。

週末になると、

まるで水中から水面に浮上する
ペンギンのように、

きれいな空気を求めて体が
自然豊かな環境を求め始めます。

古来より、
人は自然と共生してきたはずなのに、

いつの日か自然でないどこかに
住んでいる感覚になってしまうのです。

そんなとき、
ありませんか?

 

私たちは常に自然の中

海・山・川

森林・植物・生物

私たちの身の回りは
自然に満ちています。

いま、この暮らしがあるのも
自然界の仕組みが循環している
おかげです。

電気・ガス・水道

どれだけ
ライフラインをととのえようとも、

その大元には必ず
“自然”の存在があります。

だからこそ、
水が枯れたり緑が減ったりすると

人の暮らしに大きく
影響してしまうのです。

それは、
人の体も同じことです。

難病から人生好転する秘訣
にも書いているとおり、

人と自然の分離が“病”として
現れていると私は考えています。

なぜそのようなことに
陥ってしまったのでしょうか。

 

身近に潜んでいる公害

『典型7公害』を
ご存知でしょうか。

典型7公害とは、
環境基本法で定められている
7つの公害のことをいいます。

①大気汚染
・排煙
・ばい煙
・有毒ガス
・自動車の排気ガス
・粉じん
・ばいじん
・農薬の空中散布
・野焼き
など

②水質汚濁
・河川、湖沼の汚濁
・海洋汚染
・地下水の汚染
・農業用水の汚染
・汚泥の河口たい積
・配管の損壊による水道水の汚濁、
・魚類のへい死
など

③ 土壌汚染
・有害物質の埋め棄て
・農薬、鉱さいの流出
など

④騒音
・機械、工具の作動音
・モーター音
・自動車の吸排気、走行音
・警笛、ジェット機の爆音
・犬の咆哮
・カラオケ
・拡声器音
・人の話し声、喚声
・建設作業音
・ボイラー音
・共同住宅の隣接室からの排水音
など

⑤振動
・地響き
・ガラス戸、建具のがたつき
・電灯の揺れ
・戸、窓の開閉支障
・窓ガラスのひび割れ
・建物
・設備等の損傷
など

⑥地盤沈下
・建物
・設備等の損傷及び家屋の傾斜
・道路の陥没
など

⑦悪臭
・浄化槽
・下水からの汚臭
・たい肥、有機肥料の臭気
・調理に伴う異臭
・焼却臭
・揮発臭
・刺激臭
・汚物臭
など

(出典:『環境基本法』)

環境基本法に定義される
公害の説明のなかに、

「人の健康又は生活環境に係る
被害が生ずること」

と書かれています。

上記の7項目は
私たちの生活と密接な関係があり、

普通に生活している中でも
気づかぬ内に健康被害を受けている

可能性があるのです。

科学により産業が発展する裏側で
犠牲になっている存在があります。

それが“自然”の存在なのです。

 

 

犠牲と恩恵のバランスは

現代の便利な生活は
多くの犠牲により成り立っています。

多くの人はその便利さに目を向けますが
本当に目を向けなければいけないのは
犠牲の方
だと考えます。

犠牲に目をつむることで人の
意識からは消えていきますが、
現実として消えることはありません。

いま、
あなたの目には何が映っていますか?

あなたが享受している便利さの裏に
どんな犠牲があるのか、

まずは思い起こしてみましょう。

 


 

いかがでしたでしょうか?

生活を便利にするために
自然を犠牲にする。

その代償として、
病が発症する。

これは悪いことのように
見えますが、

事実として人の暮らしは
豊かになりました。

では、

問題はどこにあるのでしょうか。

次回、STEP.2は

『難病から考える自然な暮らし』

をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!