薬 STEP.9

難病への氣の持ち方

難病患者の最良薬とはなにか

最高の薬はどんなものか?

難病に最も良い薬とは
どんなものとイメージしますか?

同じ病気の方でも
それぞれイメージする薬は
違うのではないでしょうか。

今回伝えたい大事なことは、
「ご自身の体で判断していくこと」
という内容をお伝えします。

 

難病を改善するためには
まずは情報収集から始める方が
多いのではないでしょうか。

同じ病気で
完治された方や
寛解を維持されている方、
さまざまいるかと思います。

現代は情報社会ですので
検索すればある程度の情報を
入手することは容易です。

しかし、
その方に直接聞いている
わけではないので、

「本当にこの人の言っている
 ことは正しいのだろうか」

「もしかしたら私のことを
 騙しているのではないか」

疑うわけではないけど、
どこか斜に構えてみてしまう
ことはありませんか。

 

難病に良いといわれるものを
とりあえず試してみたけど、

難病に対する打開策にはならず
ただただ過ぎゆく日に不満が募る。

結局のところ、
難病患者にとって
何が一番いい薬なの?

という疑問に深く考えていきます。

 

医食同源をベースに考える

難病改善するために、
ぜったい効くような特効薬を

求めがちですが、
まずは足元の健康から
見直すことが第一歩です。

これは、
難病患者のみならず
すべての人に言えることですが、

健康な人の体でも1日に約5,000個の
「がん細胞」が発生していると
言われています。

このがん細胞を、体に備わっている
免疫細胞が退治してくれて
私たちの体は健康を保てるのです。

健康を維持したいから
毎日“抗がん剤”を投与しよう
とはならないですよね。

 

より自然な病気への在り方は、
健康な体づくりを進めながら
補助的な薬を選択していくことで
薬の負担を最小限に抑えることです。

その先には
薬に頼らず病状を安定できるという、
あなたにとって最も不安のない未来が
あるのではないでしょうか。

よくある減薬の流れは、
食生活の改善から体調安定へと
導いていくものです。

 

必ずうまくいくとは限らない

入院されたことのある方なら
実感があると思いますが、
病院食には2種類あります。

①一般食

特別な制限をもうけていない、
栄養面に配慮した食事。

 

②治療食

疾患や治療に合わせて栄養量や
食材を細かく設定した食事。

①、②のどちらも
病院に勤める管理栄養士が
献立を考えていますが、

患者さんの病態によって
食事の内容は変わってきます。

 

私自身、経験がありますが、
薬を減らしながら体をととのえて
いくのは簡単なことではありません。

医師も血液検査データを見ながら
時間をかけて慎重に断薬していきます。

「早く薬をなくしたい!」

と何度も思いましたが、

断薬した後の“リバウンド”による
病状悪化が患者さん本人にとっても
苦しみにつながってしまうのです。

でも、
私が考える一番大事なことは、
患者さん本人の意志がどうなのか?

ということです。

 

 

 

改善した後のイメージが大切

どう改善していくかよりも
患者さん本人が“どう在りたいか”
の方が大切ではないでしょうか。

ご自身の中に“在りたい姿”を
想像してみてください。

自分なりの目的地が定まったら
そこに対して何が出来るのか
ひとつずつ考え実行していくことで
難病解消の道が開けていきます。

あなたの人生は
あなたが決めること
です。

病気を患った人生だとしても、
“あなたらしく生きる”ことに
価値があるのです。

 


 

いかがでしたでしょうか?

薬は決して
一生付き合うものでは
ありません。

あきらめないことが肝心です。

難病は完治しなくとも
薬を断って寛解を維持されて
いる方は実際にいます。

体の可能性を信じましょう。

次回、最終STEPです。
薬のいらない未来を目指して
をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!