薬の飲み続けによる病状悪化
薬を飲み続けたら、どうなる?
薬の安全性確認のためには
治験などをおこないますが、
一定期間のみしか行わない
ことはご存じでしょうか?
実は、
治験による安全性の確認において
長期服用の場合は検証のしようが
ないという落とし穴があるのです。
今回は
薬を飲み続けることによる
リスクは未知数なんだよ、
という話をしていきます。
毎日毎日、
処方された薬を飲んでいて
ふと思うことがありました。
「このまま飲み続けて
体は大丈夫なのか?」
そう思っていると
実際に体に副作用としての
症状が出てきてしまい、
薬に対する認識が変わりました。
STEP.2でもお伝えしましたが
「薬も過ぎれば毒となる」
を体で実感した経験でした。
しかし、
副作用はすべての人にでるかというと
必ずしもそうではなくて、
薬との因果関係はハッキリとは言えない
というのが医療機関の見解でした。
それを聞いて、
なんだか突き放された思いでした。
そんな経験者だからこそ
伝えたい想いがあります。
薬は必ずしも安全でない
薬とは
人工的につくられた化学合成物で、
体内において化学反応を起こすことで
薬効を発揮させるものです。
厚生労働省でも言われていますが、
医薬品も人体にとっては
“異物(外来物)”です。

化学反応というのは
条件によって結果が左右されます。
ヒトの体質には個人差があり、
同じ薬でも同じ薬効を発揮するかは
分からないのです。
ましてや、
ヒトの体は日々変化しています。
体の状態もつねに変わるなかで
薬の作用も少しずつ変わってくるのは
ごく自然な発想です。
女性の方は、
生理に伴い偏頭痛が起こりやすいため
頭痛薬を常に携帯している方は
少なくないのではないでしょうか。
薬の認識が変わった瞬間
そんな方によくある事例を
ひとつ挙げてみます。
偏頭痛が起こると
吐き気なども同時に起こってくる
ことがあるとよくいわれます。
そうなれば、
何も手がつけられない
状態になってしまいます。
それでは困るというわけで、
Aさんは偏頭痛が起こる前に
頭痛薬を飲むスタイルに
変えてみました。
それで仕事を乗り切るのです。

いつの間にか
頭痛薬を飲むことが習慣化し
服用量も増えていきました。
ある日、
すごく強い偏頭痛がAさんを襲い、
すかさず頭痛薬を服用します。
しかし、
偏頭痛は治まる様子がありません。
頭痛薬が効かなくなって
しまったようなのです。
翌日病院へ行き診察を受けると
どうやら“薬の使い過ぎによる頭痛”
が起こったようでした。
「薬は体が代謝、排出してくれる」
と思っていたAさんは、
改めて薬の危険性に
気づかされたようでした。

体内のことは分かり得ない
“クスリ”と“リスク”。
逆から読んでも同じになります。
確かに
医療機関は医療の専門家ですが、
あなたの体内で薬がどう作用しているか
詳細に分かるわけではありません。
だからこそ、
定期的に問診や検査をすることで
薬の効果を検証しているのです。
薬に対する不安は誰しも同じ。
その気持ちを医師に打ち明けてみるのも
ひとつの方法だと思います。
ところが、
それでも解決できないことは
往々にしてあります。
そんなときは、
別の角度から考えてみることも
ひとつの有効な方法です。
ご自身の体のためにどんな行動を
とればいいのか一緒に考えましょう。
いかがでしたでしょうか?
薬の歴史の中で
歴史的快挙と言われるような
発見をご存知でしょうか。
現在でもよく使われている
“ステロイド”の存在です。
さまざまな疾患で使われ
万能薬のようなイメージがあります。
このステロイド、
本当に万能薬なのでしょうか。
次回、STEP.6は
『ステロイドは難病の万能薬?』
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!