薬 STEP.3

難病への氣の持ち方

薬の副作用よりも大事なこと

薬に対する認識を振り返ろう

薬の安全性は人によって違うのは
ご存じでしたでしょうか?

実は、
薬の評価はあくまで統計的なもので
すべての人に当てはまるわけでは
ありません。

薬の安全性、副作用などをしっかり
把握しておかないと後になって
その有害性に苦しめられてしまう、
かもしれないんです。

ちなみに、
医師より薬を処方される際
副作用についての説明を
された記憶ははありますか?

意外と多くの方がされて無い
のではないでしょうか。

私自身も今まで25年余りの通院を
重ねた中で事細かく説明された
ことはありませんでした。

 

副作用などの情報が書いてある
説明書を渡されて終了です。

そのため、

「薬として出ている以上、
 安全なものなんでしょ」

といって、
正直、副作用なんて気にしたことは
ありませんでした。

しかし、
実際に症状として副作用が起こった際に
私は薬に対する認識を改めざるを
得なくなってしまったのです。

薬に対する認識をいちど
改めて振り返ってみましょう。

 

薬の影響はゼロではない

薬に対する反応には個人差があり、

・免疫力が高い人
・体の機能が正常に働いている人

は出にくいとされています。

薬を飲んだ後の体内では

①小腸から吸収され
 血液へ入る

   ↓

②血管から心臓を経由し
 体内の組織へ届く

   ↓

③血管から肝臓へ届き
 代謝される

   ↓

④腎臓で処理され
 尿や便として排泄する

というサイクルで
薬を患部に作用させます。

このサイクルをみていくと
薬の成分はしっかり処理されて
排出されていると思いますよね。

ところが、
脂肪に溶けやすい“脂溶性の薬”は
脂肪組織や脂肪の多い神経系に集まりやすく、

体内に残る可能性があります。

薬の成分が脂肪に蓄積していくことで
別の問題に発展するかもしれないのです。

 

 

薬のあつかいは意外と難しい

また、
薬の処方量はどのように
決められているかご存知でしょうか。

一般医薬品でも
子供と大人の服用量が異なるように
個人の体重などによって服用量を
調節する必要がありますよね。

これは、
血液中の薬の濃度を適切に保つことで
副作用や中毒症状を防ぐためです。

薬の有効性の評価は

・無効量
・有効量
・中毒量
・致死量

を指標に考えられています。

・無効量➡少なすぎな量
・有効量➡ちょうどいい量
・中毒量➡過剰な量
・致死量➡ありえない量

のようなイメージです。

薬を開発する前に
動物実験によって評価しますが

開発後に
ヒトによる治験によっても
当然評価されています。

 

ただ、問題なのは
個体差や条件による変動があることです。

したがって、
薬の評価はあくまで統計的なもので
すべての人に当てはまるわけでは
ないということがいえます。

また、
長期的な薬の服用により
体内に薬の成分が蓄積していた場合、

たとえ少しの服用量でも
中毒症状が起こる
可能性もあります。

体の状態をみながら薬の服用を
続けていく必要があるんです。

 

 

 

薬とうまく付き合うために

薬を飲んでいて

何となく気分が悪い、
なんかだるい、

などの自覚症状があった際には
薬の影響も考えてみてください。

病状を安定させるために
薬は必要ですが、

その薬の影響で別の病気に発展して
しまっては元も子もありません。

体全体のバランスをみて
薬の服用を考えてみてください。

 


 

いかがでしたでしょうか?

薬を飲むときに
どのように飲むか
聞かれることがあります。

水以外の飲み物でもいいのか、
薬の飲み合わせはどうなのか、

こういった説明は
病院や薬局でもあまり説明されない
のではないかと思います。

大事なことですので
一度確認していきましょう。

次回、STEP.4は
薬の飲み方が病状を左右する
をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!