薬の力で難病根治できるのか
医療のもとで提供される薬
薬の本来の目的は
ご存じでしょうか?
なんとなく分かってはいるものの、
そこに頼らざるを得なくなって
いる方が大多数の世の中です。
ひとことで「薬」といっても
さまざまな薬があります。
私たちが普段から薬と呼んでいるものは
法律によって医薬品と定められたもので
日本だけでも約2万5,000品目の
薬が存在しています。
私自身、
難病の症状が安定しないとき
「別の病気に効くのだけれど
この病気でも効果あるといわれている」
と薬を提案されたことがあります。
本来はAという病気のために
開発されたはずの薬が
Bという病気に効くことがわかり
使われることもあるのです。
これは病名は違えど、
根本的な原因は繋がっている
ことを示唆しています。
それでも、
多くの方が根本的に病気を治せない
現実は何を示唆しているのか
皆さんで考えてみてほしいのです。
薬はあくまでサポート役
薬のルーツは
“生薬(しょうやく)”という
自然界に存在する薬効をもつ
産物を利用した薬であり、
古くから使用されてきました。

現代で主に使用される医薬品は
17世紀頃から化学技術の発展によって
使用されるようになったもので、
その多くは、
天然の有効成分の化学構造をもとに
化学合成でつくられています。
人類の長い歴史からみれば
医薬品の歴史は短いもので、
原因療法といわれる根本的治療薬は
病源菌や寄生虫などを取り除くことを
目的としており、
ごく一部に限られ数も少ないです。
現存する医薬品のほとんどは
“対症療法”といわれる、
症状を緩和させて自然治癒力が働くのを
サポートするために使用されています。
-免疫-STEP1でもお伝えしたように
ヒトの体には免疫システムがあり、
最終的に治すのは免疫細胞だからです。
実は、最終手段だったクスリ
厚生労働省では
9月を「健康増進普及月間」と定め、
国民の健康の保持・増進を図るために
啓発普及活動を展開しています。
健康増進普及活動の統一標語として
何度も選ばれている文言が、
「1に運動
2に食事
しっかり禁煙
最後にクスリ」
というスローガンを
掲げています。
生活習慣病の改善を重点においた
内容と見てとれますが、
注目すべきは“最後にクスリ”が
置かれているということです。
当たり前のことかもしれませんが
運動と食事が健康づくりの主軸です。
薬で健康づくりをするというよりは
どうしても薬のサポートが必要なときに
使っていくという位置づけになります。

近年では
若年層に生活習慣病が増加傾向にある
といわれています。
この要因には
・運動不足
・食生活の乱れ
・ストレスの増加 など
が指摘されていますが、
生活習慣病の先に難病のような
慢性疾患のリスクがあるのです。
慢性疾患の悪化は
薬に頼らざるをならざるを得ない
という方が多いのが実情です。
しかし、
薬は恒久的対策ではない
という認識を持つことが大切です。

薬は補助的な位置づけが適切
後のSTEPでもお伝えしますが、
「薬も過ぎれば毒となる」
ということわざがあるように、
度を過ぎて薬を服用すれば、
害になることがあります。

だからこそ、
薬を使用しながら体の健康を
立て直す必要があるのです。
私は難病改善には
体のポテンシャルを活用することを
推奨しています。
ヒトの体というのは、
現代科学でも説明しきれない
すばらしい機能が備わっているからです。
薬に頼らざるを得ない現実を
変えていきたいと思う方は、
ご自身の体に意識を向けて
生活するようにしてみてください。
これまで気づきもしなかった
新しい発見があるかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
薬も度を過ぎれば毒となる。
よく心配されるのが
“副作用”の存在ですね。
偶発的な事象として
医師から説明されますが、
なにも症状に現れなくても
体内で影響がないとは
言い切れません。
薬が体にもたらす影響を
一緒に考えていきましょう。
次回、STEP.3は
『薬の副作用よりも大事なこと』
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!