神経・ホルモン STEP.9

難病への氣の持ち方

自律神経をととのえ難病改善

自律神経は意外と難しい

自律神経をととのえる方法は
ご存じでしょうか?

深呼吸やリラックス法をすればよいと
考えている方が多いですが、

実際のところ、
乱れた自律神経を意図的にととのえていく
のは簡単ではありません。

今回は乱れてしまった自律神経を
自然とととのえていくコツについて
シェアしていきますね。

いまや、
マインドをととのえるための
書籍や情報商材は山のように存在し
今もなお売れ続けています。

私も難病発症したてのころ
読みふけっていましたが、
今ではまったく読まなくなりました。

それはなぜだか、分かりますか?

いくらマインドをととのえようとしても
体は嘘をつかないからです。

マインドセットが行き過ぎると
マインドコントロールになります。

 

つまり、
自らの体をコントロール
しようとするのです。

そんなことしたらどうなるでしょう?

心と体に乖離が起きてしまい、
自律神経は逆にととのわなくなって
しまうかもしれないのです。

 

体の機能をうまくつかう

私は自己啓発本を否定したい
わけではありません。

大事なのは

『なんの目的があって
 その本を読んでいるか?』

です。

・勇気づけられたい
・不安感をなくしたい
・ポジティブ思考で生きたい

理由は人それぞれあると思います。

でも、
人には出来ること、
出来ないことがあります。

出来ないことに対して
マインドを変えてやったとしても
出来るわけがありません。

そんな機能は
あなたに備わっていないからです。

 

自己啓発は作物でいうところの
“化学肥料”に当たると考えます。

肥料を与え続ければ
作物はどんどん肥えてきます。

するとどうなると思いますか?

 

燃え尽きてしまわないように

植物は通常、
体液の濃度を高めることにより、
土壌中の水との浸透圧差を利用して
水分を吸収しています。

わかりやすく説明すると、

濃度の高い液体と低い液体が
両隣に存在するとき、

全体が均一になろうとして
濃度の低い液体➡濃度の高い液体へ
分子が移動しているのです。

これが自然界の摂理です。

仮に
作物に大量の肥料を与えたとすると、
作物の周りの土壌は高濃度になります。

すると、
作物の体内濃度が相対的に低くなるため
作物の体内➡土壌へ水分が流れていきます。

作物は土壌から水を吸収できなくなり、
あっという間にしおれてしまうのです。

“肥料焼け”といわれる現象です。

 

自己啓発の話に戻ります。

体は限界とサインをだしているのに

「自分ならまだやれるはず、
 前向きにいこう!」

と、体の限度を超えてオーバーワークを
続ければどうなるか想像できますよね。

自己啓発という肥料を取り入れることは
悪いことではなかったはずなのに、

自分の持てる力を自分の外に使いすぎて
ひどく消耗してしまうのです。

いわゆる“燃え尽き症候群”が
その一つかもしれません。

「目標」や「誰か」のために頑張ることが
生きがいとなっている方がなりやすいです。

燃え尽き症候群が行き過ぎると
うつ病などの精神疾患を発症して
しまう可能性があります。

うつ病は自律神経の乱れだけでなく
体のエネルギーも消耗しており、
復帰までに時間がかかる傾向にあります。

前向きに頑張りすぎることで
その代償が還ってくるかもしれない
のです。

 

 

 

積極的になるのが正解ではない

前向きに闘うことが
唯一の生きる道とは限りません。

ときには逃げることも必要です。

動物界では
襲い掛かる敵から逃げることは
生きるための常套手段です。

いつも押してばかりではなく
たまには引いてみる。

「バランスをとっている」と考えれば
逃げることも悪い感じはしない
のではないでしょうか。

「病気を治すこと」に意固地に
なって体が緊張状態になっていないか
ご自身に聞いてみてください。

意外と肩に力が入っていることに
気づくかもしれませんよ。

 


 

いかがでしたでしょうか?

心と体のバランスをとることは
言葉でいうのは簡単ですが、
実際のところ難しいです。

ヒトは言うことと行動することが
必ずしも一致しない、
矛盾を抱えた生き物です。

しかし、
心と体の矛盾を解消したとき
難病が消えるほどの調和が起こります。

 

次回、最終STEPです。
難病から解放されない理由
をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!