自然 STEP.8

愉しい人生は難病を無に還す

愉しさには答えがない

自分の人生を
振り返ってみると、

愉快な人生だなと
思うときがあります。

「なんでそんなこと
やってるの?」

と言われそうなことを
何の疑問もなくやっているからです。

 

こんなこと言うと
怒られそうですが、

人生が愉しくなってくると
難病すらどうでもよくなってくるのです。

ふざけているわけではなく、
結構まじめな話です。

 

答えは線上とは限らない

「愉しい人生にしたい」
「難病を治したい」

など、
あなたが目標とする何かを目指すとき、

まず始めに
どういった行動をとりますか?

目標が決まっているのだから
そこに到達するようなプランを
考えるのではないでしょうか。

 

ビジネスの世界では
“逆算思考”といって、

目的を見失わず最短距離で実行する
ための方法として重要視されています。

“1週間で5kg痩せる!”

というダイエットがあったとします。

このキャッチコピーをうたっている
ということは、

その効果を最短で実現するための
方法があるということです。

 

でも、
実際は誰にでも適用されるわけではなく、

あくまで“効果があった方が存在する”
ということになります。

「先生の言うことをちゃんと聞いて、
言われたとおりちゃんと実行すれば
効果が期待できるんだよ」

という感じです。

難病克服でも同じことです
言われたとおりきっちりやれば
確かに効果は出るのかもしれません。

でも、
ツラい食事制限を維持して見かけ上は
難病の症状が消えたから難病根治!

と結論付けるのは早計ではないかと
感じるのです。

 

難病を活かすも殺すも自由

例えば、
「難病の花」という植物が
あなたの体に宿っているとしましょう。

難病が進行していると
“症状”という花は勝手に咲いてしまいます。

「よし、病院に行って治そう」
と病院に行くと、

治療薬として“枯葉剤”が処方され、
花はみるみる枯れていきます。

 

「症状が治まった!」

と喜びを感じるのも束の間、
枯葉剤の影響で体調が悪くなり始めます。

あなたの体質は以前のままなので
一旦は枯れた難病の花は
みるみるうちにまた成長し始めます。

「これはだめだ」

と思ったあなたは、

治療薬はやめ、
食事指導をしてくれる先生の元で
食事制限を行うことにします。

 

先生からは、
『このメニューで1ヵ月
きっちり食事制限をしてください』
と言われ、

目標に向けて情熱をもって
あなたは実践していきます。

すると、
難病の花が咲かなくなるのを
実感するようになります。

体調が戻って元気になったあなたは、
好きな食事を摂りたくなってきます。

でも、食事制限のことが頭にあり、
どうするか迷います。

「ストレスを溜めるくらいなら
好きなものを食べよう!」

とあなたは
食事制限を破ってしまいます。

すると、
難病の花がまた咲き始めたのです。

 

そのことを先生に打ち明けると、

『食事制限をしないと、
難病の花はまた咲いてしまうからね。
だからツラいけど頑張ってほしい。』

と言われてしまいます。

「1ヵ月食事制限をすれば難病の花は
もう咲かなくなるのでしょうか?」

とあなたが質問すると先生は、

『それは分からないけれど、
食事制限をすれば難病の花が咲くのを
抑えることはできるの。』

と言います。

 

あなたの頭には
3つの選択肢が浮かびました。

・枯葉剤で難病の花を枯れさせ、
好きなものを食べる。

・食事制限を徹底して難病の花が
咲くのを抑える。

・難病の花が咲くのを覚悟して
食事制限と好きなものを両立する。

一体、どれがいいのだろうか・・・。

あなたは迷い続けます。

 

さて、
現実に戻りましょう。

あなたが実際にこの状況に置かれたとき、
どんな行動をとりますか?

いまのあなたの状況も加味して
考えてみてください。 

・・・・・・。

どうでしょうか。

この問いに答えはありません。
でも気づくことがありませんか?

3つとも、
難病の花がまた咲いてしまうのを
避けられない
のです。

現実で実際に言われる
“難病は治らない”と同じことです。

「どこに行っても、
結局戻って来てしまうじゃないか!」

そんな風に思ったことは
ありませんか?

目標に向かって道筋通り進むことは
悪いことではありません。

でも、
道を進んでいくと違和感に気づくことが
しばしばあります。

このとき、
あなたは“大切な何か”を置き忘れて
いるかもしれません。

そのひとつが“愉しさ”です

 

あなたという花を咲かす

“難病を愉しむ”なんて
不謹慎に思うかもしれません。

でも、それは
やってみないと解らない領域です。

「不謹慎」は

社会生活におけるマナーの
ようなものです。

あなた個人の問題に対して
ただ愉しんですることに
何の問題があるのでしょう?

 

人生の目標に逆算思考は
必要ありません。

あなたが自然体で
愉しめる状態でいられれば

いつの間にか
設定した目標すら
消えているからです。

 

そして、
あなたが忌み嫌っていた
“難病の花”は、

役目を終えるかのように
キレイな花を咲かせ、

あなたにとって害のない花へと
変化していく
かもしれません。

私はあなたの花を咲かせるために
病気ではなくあなたを見ています。

 


 

いかがでしたでしょうか?

人生が愉しくなってくると

「なんでこんなことにいちいち
こだわっていたんだろう?」

と感じる瞬間があります。

そうして、
人はシンプルに生きるように
なっていきます。

身軽になれば
心も体もラクになってくるのです。

次回、STEP.9は

『愉しくシンプルな難病ライフ』

をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!