自然 STEP.4

自然科学から難病の原点に還る

自然科学から成る医学

私は難病を改善するにあたって
とにかく自然からの声を
聞くようにしていました。

“体の声を聞く”のです。

これはすごく難しいように
思えますが、
誰にでもできます。

そして、
古来より存在してきた医学も

同じように自然の声をきくことで
発展してきたのです。

今日では“自然科学”として
科学を支える礎となっています。

 

自然はすべての出発点

現代の医学は
“自然科学”の分野が発展して
今日のかたちがあります。

自然科学とは、
自然現象から普遍的な法則を見つけ、

体系的な知識に仕上げる客観的方法
のことをいいます。

広義的には医学も自然科学の
ひとつとして定義されています。

 

日本は古来より、
呪術主体の医療でした。

日本に医学が入ってきたのは
5、6世紀頃といわれ、

中国医学や医療制度が直接導入
されるようになりました。

 

平安時代に入り、

丹波康頼たんばやすよりにより編集された
「医心方」が日本最古の
医学書といわれています。

室町時代後半より、

田代三喜たしろさんきが中国の最先端医学を持ち帰り
中国伝統医学の日本化が始まった
とされています。

 

そして、
江戸時代に入り、

日本の伝統医学である
「漢方」が発展していきます。 

漢方は
日本の風土・気候や体質にあわせた
独自のものです。

また、治療に使われた薬は、
薬効を持つ植物や鉱物といった

生薬しょうやく”から作られる「漢方薬」でした。

今日では
ドラッグストアでも取り扱いがあるほど
身近なものとなっています。

日本の医療は
自然を軸とする在り方で
脈々と受け継がれてきた
のです。

 

法則,原則=経験+観察

視野を広げて自然科学を
みてみましょう。

紀元前より、
古代ギリシャでは“万物の根源”に
ついて探求を重ねていました。

古代ギリシャ時代は
学問一般を『哲学』と呼び
考え方や論理的思考による方法で、

経験や実証にはほとんど頼らない点で
現代の自然科学とは異なります。

 

哲学者たちは
自然現象を客観的に説明できる
法則を追求していきました。

これは知的探求心によるもので
知ること自体が目的と考えられます。

時代は進み、

“万学の祖”といわれる
「アリストテレス」が物理学、天文学、
宇宙学など、さまざまな分野で新たな
学問体系を生み出しました。

同じく、

“医学の祖“といわれる
「ヒポクラテス」も自然哲学的な仮説で
説明されてきた医学を,経験科学へと
発展させました。

 

アリストテレスの“四元素”と
ヒポクラテスの“四体液”が合わさり、
後世の医学に大きな影響を与えました。

二人は経験や観察から法則・原則を
説明しようとしていました。

この在り方が『自然科学』の源流であり、
今日の科学につながっています。

 

 

木を観て、人を観る

現代の科学は
古来の自然科学の積み重ねがあり、
説明に至ります。

木が根を張り、
幹が育ち、
枝に分かれていく。

葉や花が在るのは
長い年月をかけて
受け継がれてきたから。

 

難病もまた同じく、
あなたが見えているのは
まだほんの一部分。

難病の原点を学ぶことは
難病の未来を変えていく
もとになる
のです。

その原点とは
木の根っこのように表面上では
確認することのできない、

あなた自身の中にある“なにか”です。

 

それを確認するために「体の声」が
必要なのです。

体の声を聞いてみてください。

 


 

いかがでしたでしょうか?

昨今、
「ありのまま」や「自分らしく」など

飾らない自分を肯定するような
メッセージをよく見かけるように
なりました。

自分に嘘をつかず、
素直に生きられたら
人はどんなに幸せか

想像したことはありますか?

でも、この社会では通用しないことが
多いような気もしますよね。

では、
自然体で生きるには
どうしたらよいのでしょうか。

次回、STEP5は

『難病改善のヒントは“自然体”』

をテーマにお話しします。

 

今回のお話は以上です。

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!