食養生 STEP.3

難病に適切な食生活を考える

体に良いのか実感がない

食生活を改善するためには
まず情報収集が大切だと思い、

・テレビ番組
・ネット検索
・書籍

しらみつぶしに調べた時期がありました。

しかし、
どの情報を取り入れたらよいのか、
分からず途方に暮れてしまいました。

情報で溢れている現代社会において、
どの食べ物が自分にとって良いものなのか
自身で判断がつかなかったのです。

 

それでも、
TVなんかで「コレがいい!」と言われている
食品を信じて食べ続けることもありました。

でも、
良くなっている実感がいまいち無いのです。

病気を患っている場合に
健康を取り戻す食生活の組み立て方は
どのように考えていったらよいのでしょう。

 

古来の生活を顧みる

人の体質にはタイプがあり、
東洋医学では体質別に食養生を考えます。

しかし、難病ともなると、
体の機能が正常に働いていないこともあり、
一概にどれが良いとは言えません。

私のサポート内でも指導していますが、
それ以前に皆さんには理解して
いただきたい考え方があります。

先人たちが
どのように食材に触れ、食べてきたのか、
いちど、原点に立ち返ってみるのです。

 

日本に初めて冷蔵庫が登場してから
まだ100年ほどしか経っていません。

冷蔵、冷凍技術が普及したことで
安定して食料が供給されるようになりました。

同時に、食文化に変化をもたらしました。

年中同じものや
遠くにあるものを
食べられるようになったのです。

では、
それ以前はどうだったのでしょう?

 

理にかなっている食生活

旬のものを食べ
地のものを食べる。

古来の食生活には
“生きる知恵”が存在していました。

少ない食料から
いかに栄養を摂り生きる力にするか。

科学技術の発展につれて
便利な世の中になった反面、
食生活の知恵は薄れていきました。

 

『身土不二(しんどふじ)』
という言葉をご存じでしょうか。

人と土は一体で
人のいのちと健康は食べ物で支えられ
食べ物は土が育てる。

分かりやすく言うと、
あなたが生活する土地で採れた食べ物が
体に合っている、ということです。

その土地で採れる食べ物には
気候にあった作用があるのです。

 

例えば、
夏が旬の野菜であるトマトやキュウリは
体温を下げる効果があり、
暑い季節にピッタリの食材です。

冬が旬の野菜である小松菜やネギは
体を温め免疫力を高めてくれる
寒い季節にピッタリの食材です。

健康を支えるために旬の食材を食べることは
自然に調和した在り方といえます。

 

 

食事療法の前に大切なこと

病気を治すための食事療法は大切です。

しかし、
難病患者である以前に、
あなたは健康な人と同じ“人間”です。

古来からある食事の摂り方には
自然に調和する力を秘めています

 

その智慧に触れてみることも
あなたの体にとって良いきっかけに
なるかもしれません。

食生活に乱れを感じている方は
旬の食材を食べるだけでも、
ぜひ試してみてください。

 


 

いかがでしたでしょうか?

日本の伝統食は、
いわゆる「粗食」というものです。

質素とも表現できる粗食は、
飽食の現代では考えられない
食の在り方ですね。

食事制限をされているのなら
せめてお腹いっぱい食べたい。

そう思う気持ちもよく分かります。

次回STEP.4は
食事制限でも満足に食べたい
をお伝えします。

 

今回のお話は以上です。

 

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!