闘病 STEP.6

難病患者は人生終わりなのか

自分の居場所がなくなる

難病を患ってから、
普通に出来ていたはずのことが
出来なくなってしまいました。

・外出し友人と遊ぶこと
・好きなものを食べること
・元気に仕事すること

入院でもしようものなら
日常生活の大半のことが
出来なくなってしまいます。

そのとき、
まるで“人生が止まった”かのような
感覚を覚えました。

 

「自分が何もしていなくたって
 世の中は動き続けているんだ。」

理由は分からないけれど
世界に自分の居場所がなくなった
ような感覚に陥りました。

授業にも出席できず、
友人が進級する中で
私だけ留年している状況に、

「人生終わった」

と何もかもやめたくなりました。

人は何もできなくなると
人生終わったという感覚に
陥ってしまうことが多いです。

では、
難病を患う人生は
本当に終わっているのでしょうか。

 

人生は常に変化している

社会では自律的な行動をベースに
評価される傾向にあります。

分かりやすく言えば
『働かざるもの食うべからず』
です。

つまり、
何もしていない人は
評価の対象から外れてしまいます。

でも、これはあくまで
社会通念上の話です。

 

ここでお伝えしたいのは
“あなたの人生”の上でどうなのか、
ということです。

つまり、あなたにとって
何もしていない時間に価値があるのか
が大事なポイントです。

あなたが何もしていない時間、
本当に何もしていないのでしょうか?

動いていても止まっていても
すべて、あなたの人生の一部です。

大事なことは、
止まっているからこそ
動いているものに着目すること
です。

 

見えないところで働く存在

例えば、
あなたが入院した場面をご想像ください。

入院中は基本的に安静と言われます。
治療を受けるために必要なことだからです。

安静にすることには、
もう一つ大事な意味があります。

あなたの体に元から備わっている
“自然治癒力”です。

風邪が治るのもこの仕組みがあってこそ。
体は健康な状態に戻ろうと常に働いています。

この自然治癒力が働くためには
副交感神経が優位になる必要があります。

 

そのために、
人は『休む』のです。

リラックスしたあなたの体内では、

・消化吸収の促進
・損傷した組織の修復
・老廃物の排出
など、

動き回っている時とは違った
体の働きをしています。

人の目の見えないところで
働いている存在は沢山あるのです。

目で見る世界を重視しすぎると
本当に大切なことを見失って
しまいます。

 

 

人間も熟成、発酵する

未来は決めることができない。

機が熟すのを待つことも大切です。

食物が熟成や発酵をとおして
変化していくように、

人の成長にもそういった時期が必要です。

まずは「何もしない」時間を
じっくり味わいましょう。

その時だからこそ
考えられること、
やれることはあるはずです。

人生の新しい一歩は
自然とあなたの元へやってきます。

 


 

いかがでしたでしょうか?

何もしなくていいのは気楽な反面、
退屈になってしまうこともしばしば。

何もないところから
なぜかストレスが発生します。

ストレスが溜まれば、
病状は悪化してしまう
そんなリスクもつきまとうものです。

次回、STEP.7は

難病に大敵なストレスの存在

をお伝えします。

今回のお話は以上です。

 

最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!