難病の医療費助成制度の現実
医療費助成という素晴らしい制度
指定難病には
医療費の助成があることを
ご存じでしょうか?
生物学的製剤のような
最新の医療を受ければ、
1回で数十万円の費用が
かかってしまいます。
それを公費で負担しようという
素晴らしい制度なんですね。
しかし、
この制度は現実的として
機能していない面も存在して
しまっているんです。
「難病法」には
医療費助成制度という、
難病治療における医療費負担を
軽減する制度があります。
私自身も
何度もお世話になりましたが、
この制度があるおかげで
高額な医療も受けることが
可能となります。
年間でかかっている医療費を
計算したところ、
なんと500万円を超えていたのです。

私の年収よりも多いじゃないか!
とびっくりした記憶があります。
ただ、
医療費の補助があるといっても
所得状況などの要件によって、
自己負担が必要な部分はあります。
なので、
公費で補助されているといっても
通院の度に金銭的負担を感じて
しまうのも現実なのです。
この医療費助成制度の現状と
今後についてお伝えします。
すべての人が対象ではない
医療費助成制度を受けるには
“医療受給者証”が必要となります。
この受給者証は1年ごとの更新で
その都度、審査があります。
市町村民税の区分や
病状の程度によって、
月額医療費の上限が決まります。
令和6年4月現在、
341の難病が対象となっており、
全体で100万人以上の方が
受給対象として認定されています。
難病のうち、
・患者数が一定数以下
(人口の約0.1%程度)
・客観的な診断基準が成立
という条件が加わった疾患が
『指定難病』として認定されます。
そのため、
指定難病として認定されていない
難病の存在もあります。
そのひとつが、
“膠原病”という難病です。
難病でも助成されない現実
膠原病は自己免疫疾患の総称
として知られていますが、
その病気のひとつとして
「関節リウマチ」の存在があります。
関節リウマチの患者数は
国内だけでも80万人を超えており、
指定難病の枠から外れています。
関節リウマチの中でも
難治性もしくは重症な病態を伴う場合に
「悪性関節リウマチ」と定義され、
指定難病として医療費助成制度の
対象となっています。
比較的軽度と判断される
関節リウマチの患者さんのほとんどは
医療費の助成を受けられない
現状にあるのです。

難病の患者数が増える一方で
医療費も増えていく現実があります。
そのため、
指定難病でも重症度によって
助成される金額は異なります。
難病であれば誰でも
助成されるというわけでは
なくなっているのが
日本の医療の現実なのです。

お金で解決できないこともある
生命保険も同じことですが、
お金で解決できることはあれど、
それで
病気が治るわけではありません。
この医療費助成制度も
あくまで資金面での補助に
留まってしまいます。
一歩病院の外へ出てしまえば
全て自己負担になってしまう。
いつまでも
支援が続くとは限りません。
私が提供しているサービスでも
重要視していますが、
“自己責任論”が蔓延る昨今、
『病気にならない体づくり』が
大事な時期にきていると感じます。
不安を煽ることは本意では
ありませんが、
体の状況が悪くなればなるほど
自己回復には時間を要します。
体が元気なうちに
ご自身に投資をしておくことが
未来の自分を助ける本当の財産と
なっていくのです。
いかがでしたでしょうか?
日本の医療体制における問題は
難病だけに留まりません。
未来をみると、
医療界には問題が山積しています。
これは日本全体に
大きな影響を及ぼすと考えます。
自分の体を護るため
今からでも出来ることは
あるのでしょうか。
次回、STEP3は
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました!