難病が新しいご縁をもたらす
病気がもたらした新たな環境
「私は病院がきらい」
難病を発症する前は病院なんて行きたくない、
痛い注射、苦い薬、そんなものはいらない。
本気でそう思っていました。
難病を発症し、苦しい難病の治療、
我慢の連続の入院を経験してもっと嫌いになりました。
でも、難病を患ってから
大きく変わったことが一つありました。
それは、新しい環境における
人との出会いです。
他人は自分を移す鏡
医師、看護師など、
難病を患う前には会うこともなかった人たち。
そこに新しい出会いがありました。
自分に合う人、自分に合わない人
人との出会いを重ねることで人と人には相性がある、
自分が誰と付き合えばいいのか
何となく感覚で分かるようになりました。
ご縁というのは“人と人の繋がり”。
この世界で生きていくためには切っても切れないものです。
人は見えないところで
多くの人に支えられながら生きています。
「どうせ私のことなんか誰も助けてくれない」
そう感じたとしても、
いまこの瞬間に生きているのは
あなたに両親がいたことに他なりません。
人と人が出会い、交わり、
変化していくなかで、
あなたの生きる世界は変わっていきます。
人は自分の生きる姿を見ることが出来ません。
他人を介することで
自らの姿を確認しながら生きています。
本能で生きる動物たち
動物を例にしてお話します。
野生を生きる動物たちの繁殖行動をご存じですか?
“ひぐま”を例にしてみましょう。
ひぐまは犬の4~5倍ほどの嗅覚を有しており、
繁殖期にはメスはオスの臭いをかぐことで繁殖相手を選びます。
嗅覚を働かせ相手を選ぶ行為は
自らの本能を探求することにもつながります。
ここで言いたいのは
「本能で生きろ」ということではありません。
人のフェロモンを感じて惹かれるように
好き、嫌いという感情以前に判断している要素があるということです。
「なぜか気になってしまう人」というのは
性別関係なくあなたが本能で惹かれている可能性が高いです。
その人があなたの人生を変えていく
きっかけとなるのかもしれないのです。
出会いは人の数だけある
人と人との出会いは人の数だけあります。
-闘病-STEP.9でお伝えしたように
人との出会いをきっかけにして
“あなた”という世界が変化していきます。
新しい人に出会った際にあなたがどう感じたか
あなた自身を眺めてみてください。
そのとき感じた“なにか”が
あなたの人生をみつめるきっかけとなるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
人との出会いがあって見える景色が変わるというのは
何となく想像できるかと思います。
人との出会いで
ご縁も変わっていくのはご存知でしょうか。
次回、STEP.2は
『ご縁が変わり難病も変化する』
をテーマにお話しします。
今回のお話は以上です。
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました!